君色花火



恋に憧れて打ち上げたのは君色花火
ねえパッと咲いて落ちていくなんて
時よ止まってよそう願いながら息を止めた
想イ届カヌ夜(ョ)二


友だち同士待ち合わせ浴衣の袖ひらり
それじゃ行こうか 頷きながら
空いた手が寂し気

普段と違う心音がなんだか恥すかしい
聞こえてないね 聞こえていたら
月は雲の中へ

破れたポイから覗いてくる子供っぽさ
2匹の金魚がまわる はぁ羨ましいな

隣に居るのに遠く感じる君色花火
扇ぐうちわが邪魔だよほんと
この横顔はね今だけ私が独占した
ふたりの伸びた影そっと繋く"手と手"


内緒にしてたわけじゃない 
言うことてもないし
たまたま会ったクラスメイトに
少しちゃかされます

はぐれそうで触れた瞬間ハジけたモノ
ラムネより澄んて淡い ゆっくり揺れるビー玉

仲いいだけです照れ隠しした君色花火
正直者に明日は来るの?
その後ろ姿見飽きた二度と戻りたくない
闇にまぎれながら ただ唾を飲みこむ


夢中になるほど 儚い君色花火なんて
傷付くだけなのに静かに待ってます


隣に居るのに遠く感じる君色花火
扇ぐうちわが邪魔だよほんと
この横顔はね今だけ私が独占した
ふたりの伸びた影そっと繋く"手と手"



君色花火/邂逅のアルカリウム







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